追い込み勢が幅を利かせた初日、唯一の逃げ切りを決めたのが5Rの重戦車・野口裕だ。久米に突っ張られた中島が再び仕掛けて前団へ。「ヤバいかなと思った」の言葉とは裏腹に難なく叩くと、末脚良く佐々木雄の差しを許さなかった。
「朝の指定練習でコーナーの入り口が特殊だなと感じた。レース前に気付けて良かった。それと自分のレースまでに、500バンクみたいな結果が続いていたので、余力を残しておこうと。それを考えて走った」
強烈に踏み直して持ち前の先行パワーを披露した。
「コーナーが松戸で、直線に入ったら500バンクみたい。次のコーナーまでが遠い感じ。今までにない感覚ですね。コーナーでスピードが出る。それを踏まえて走ります」
早くも新バンクの特徴をつかんだ。二次予選9Rでもパワフルにブンブン駆けて別線に立ちはだかる。